第57回卒業証書授与式
 
好天に恵まれ今年も140名のフレシュな若者が色々な思い出を残して元気よく巣立って行きました。
 校長先生や育友会長そして在校生から勇気と励ましの言葉を受けさぞ感激したことでしょう。
 これに答えて卒業背生代表の先生や後輩への思い遣りのある答辞は皆の感動と涙を誘うものでした。
 また、終始バックで支えて素晴らしい演出をしていた吹奏楽やコーラスの後輩たちには好感を持ちました。

  

   

  
 第36回春の高校バレー

 平成17年2月13日(日)奈良大会決勝戦が橿原体育館で開催されました。
 母校女子チームは昨年と同じ奈良女子高校と決勝戦で戦いました。
 会場には在校生,先輩,選手の父母,体育支援会そして我が同窓会有志等で
 大応援団を形成し、一喜一憂しながら声援を送り続けました……。
 でも、セットカウント0対3で全国大会の出場は果たせず大変残念でした。
 各セットでの得点は僅差であり実力も伯仲している為、来年は期待出来ます。
 来春は校庭に一際美しい桜を咲かせてくれることでしょう!。
 

   
 
 
 平成16年度入学式
 4月12日午前10時より母校体育館において、新入生160名を迎え厳かに挙行されました。
 坎田校長の歓迎挨拶と心構えのお話しを聞き、また来賓諸氏の励ましの言葉を受けた新入生諸君は、
 不安と期待を抱きながらも高校生としての自覚を強く持ったようでした。
 育友会,近隣中学校長,文化体育後援会の役員も多数ご出席され盛大な式典でした。
 同窓会からは水本会長,辰巳副会長も出席されました。
 在校生23名の編成によるブラスバンドは終始素晴らしい演奏で格調高い雰囲気でした。
 なお、新入生の構成は、男子70名,女子90名で1組40名の4学級になります。
 また、夕方6時から職員クラブ主催の盛大な歓送迎会に参加させて戴きました。
 今回の定期移動では退職者1名,転出者6名,転入者8名の先生方でした。
 <記事> 吉野正史

 

 平成15年度卒業証書授与式
 
 16年3月1日午前10時より母校体育館にて、第56回卒業証書授与式が厳粛な雰囲気の中で執り行われました。
 山本教頭先生の開式の辞から始まり、国歌斉唱,校歌斉唱,証書授与,学校長式辞,各来賓祝辞,祝電披露,
 在校生 送辞,卒業生答辞,式歌斉唱……。
 と進んで行くにつれ、まるで我がことのように引き込まれて感激の涙が溢れてくる。
 親身溢れる校長の言葉、恩を延べる送辞、気遣う答辞、ご父兄の謝辞とドラマが続く…。
 その時々に最高にマッチしたBGMも見事な舞台の演出効果を出している。
 卒業生退場の時には、自然に大きな拍手が沸き上がり全員が感動の渦に巻込まれました。
 素晴らしい母校と後輩達に感謝!感激!…。
 なお、同窓会からは水本会長,辰巳副会長も出席されました。
 <記事> 吉野正史


第85回 全国高等学校野球選手権大会 奈良大会の結果

我が母校は大会二日目(7/17)第3試合に「奈良大学付属高校」と橿原球場で対戦しましたが、
残念ながら実力を発揮出来ず1回戦で敗退しました。(11:1/6回コールド)
なお、その後奈良大附属高は準決勝まで勝ち進みましたが「天理高校」に敗れました。
その天理は決勝戦で「郡山高校」と対戦し13:6で快勝して甲子園出場切符を得ました。
今後の大淀高校には秋の近畿大会,春の選抜,第86回夏の大会に向けて頑張って欲しい。


 

ウエイトリフティング部条選手近畿大会優勝!

平成15年6月21日〜22日に兵庫県洲本実業高校で行われた、第36回近畿高等学校ウエイトリフティング競技選手権大会+105kg級で2年生の条啓二君が見事優勝しました。これは大淀高校生として7年ぶりの近畿大会優勝!の快挙です。

スナッチで110kg、ジャークで135kg、トータル245kgという、優勝にふさわしい堂々とした記録であります。また、スナッチ3本目においては従来の大会記録115kgを上回る117.5kgに果敢に挑戦し、頭上に一気に引き上げ、成功したかに見えましたが、立ち上がりで惜しくも後ろへ落としてしまいました。同選手のチャレンジ精神、自己にうち勝つ精神力を評価してあげたいと思います。また、8月に長崎で行われるインターハイにも出場が決定しており、全国でも上位入賞を狙える位置にあることは間違いない逸材であります。同窓会のみなさんも注目してください。

大淀高校にウエイトリフティング部(当時は重量挙部)が創設されたのは、昭和59年の奈良わかくさ国体に先がけること4年前、選手の育成と地元開催の期待を担って創部されました。創部当時は地域の力自慢の高校生を集めてにぎわいを見せていたクラブであり、国体やインターハイでの上位入賞者も輩出していました。しかし生徒数の減少、クラブ加入率の低下、専門の指導者の不在等の原因で、次第に部員数も減少し、部活動も不活発になっていきました。しかし平成11年、専門の指導者である宇野達也先生が赴任されてから、部活動の雰囲気も変わり、近畿や全国で通用する選手が出始めました。@条選手の7年ぶりの近畿大会優勝はそのさなかの快挙であったわけです。
先生は、「条君は将来的にはオリンピック選手に育てたい。」と豪語されていますが、それも夢ではないと信じます。大淀高校の同窓会員からオリンピック選手がでればどんなに嬉しいことでしょう。彼の今後の活躍を期待します。同時に先生は「ウエイトリフティングは人間の根底にある、力持ち願望を満たすものであり、その欲求を満たす最たるものである。危ないのではないかとよく言われるが、怪我をしないための体づくりをすることが基本であるスポーツである。また、辛いことにうち勝つ精神力を鍛える精神性の高いスポーツである。」と言われます。納得できる言葉であると思います。そう言った意味で第二、第三の@条君が出るように我々も陰ながら協力していこうではありませんか。
【備考 原稿及び写真は育友会よりご提供戴きました】
 

大 高 遠 足 の 参 加 感 想 文

第20回大会を祝福するかのような快晴に恵まれ、約300名余りの大規模な催しでした。
初めに引率の西岡先生から実施要領の説明があり、続いて坎田校長先生からは目的・意義のお話しをされました。準備体操を終え校長先生をはじめ皆が元気に吉野駅前広場を午前8時30分出発。<写真1>
新緑に包まれながら急坂を登りつめると、一変して静寂な街並みが現れ古い歴史を偲ばせる雰囲気の中で一息つくことができました、…先ずは順調な滑り出し。
散歩する観光客や開店準備の地元の方々と笑顔で挨拶を交わしながら歩いていると、何時の間にかリズムに乗ってきた。間も無く勝手神社の幟が揺れているのが目に入って来る、まるで我々を励ましてくれているようだ。<写真2>
コースを右にとり才谷方面に向かうと…北側には竜門岳,高取山が現われ、遠くを眺めながら先生方や後輩の皆さんと話をしていると、まるで高校時代に戻ったような気分で一層歩きも楽しくなってくる。
爽やかな薫風を顔に受けながら、道の両脇に咲くシャガの花は私達に安らぎをもたらし、鳥住の急坂を登り切ると第一CPの地蔵峠(9.4km)に到着した。
小休止をして各グループの先着競争で賑わう声を後にしながら、今度は中間点を目指して再出発する。森林浴をしながら木立の中の坂道を下るが、時々空間から大天井岳が見え隠れして、その勇壮な姿は我々に勇気を与えてくれる。そして脇川に下り寺戸,蛇ガ谷へと長く平地は続くが、絶えず川のせせらぎや涼風に支えられて自然の素晴らしさに感謝する。途中の給茶ポイントでは黒滝中学校の先生方による差し入れで頂いた飴は疲れも一気に癒してくれました。また先生方は「卒業生に立寄って欲しい」との伝言を残して行かれたと聞き、素晴らしい教育をして戴いた生徒達だと察する思いをしました。
スタートして約3時間弱、中間点の『道の駅・吉野路黒滝』(18.4km)に漸く辿り着く。
早速、関係者により最高の場所に「第20回の記念植樹」が行われました。<写真3>
春の陽光を一杯浴びながら芝生の上で昼食をとり、少しの休息で英気を養い復路へと歩む。
横を流れる川は既に“長谷川”と名を変え、交通量も増加して来たR309は我々に一層重圧を与える。でも終始元気を取戻してくれたのは道端の野草,小鳥の囀り,そよ風,若葉,瀬音等々の自然であり、そして同じ道を頑張って,語り合って歩いた仲間でした。
知り尽くした道とはいえ日頃車でしか通らない道、精神的に疲れるが元気な高校生に引っ張られて歩くこと約2時間、遂に第ニCPの広橋峠(24.3km)に定刻より早く到達した。
ここでの見晴らしは最高!、西方には金剛山,葛城山,二上山、北方には平畑運動公園,芦原峠,下市,大淀が一望出来るビューポイントである。
数分程度の休憩をとり、皆が元気で後に続いている事を信じていよいよ最終行程に挑む。
先頭グループに少し遅れては追い着きつつも峠の旧道をテンポ良く下り、長い下市の町中を通り過ぎるとやがて千石橋が迎えてくれる。「さあ残りは1・を切りましたよ」とリーダー西岡先生の言葉に甦り、西日と吹上げる川風を頬一杯うけながら渡り終え、最後の力を振り絞って思いで深い登校坂を上がって校門を潜る。…到着15時30分(32.0km)
大きなシンボルの欅は繁った若葉を揺らがせ踏破した皆を優しく称えてくれている。…
校舎の庭先で戴いた素麺と冷茶は、大高遠足を経験した人しか味わえない格別のものでした。<写真4> お蔭様で私は満足感と充実感の漲る感動の一日になりました。
最後にこの企画や運営をされた先生方,飲食や給茶サービスをして頂いた育友会・文体後援会の方々には大変感謝致します。『本当に有り難う御座いました』
なお、同窓会からは3名がオープン参加させて頂きました。そして山本(高23回卆),梅本(高26回卆)さんは終始運営の後方支援をして頂きました。

文:
2003.05.09 吉 野 正 史 (高11回卆)

<写真1> <写真2>
<写真3> <写真4>

第20回大高遠足の開催

母校の名物「大高遠足」は今年で第20回を迎え大体的に開催されることになりました。

日 時:5月9日(土) 午前8:30分 <吉野駅集合>
ルート:吉野山 〜 鳥住 〜黒滝 〜 大淀 / 約30km


なお、この企画に学校のご好意によりOBの参加も受け入れて頂いています。同窓会の皆様!…奮ってご参加下さい。久し振りに学生気分を味わいましょう。
参加ご希望の方、詳細内容については下記にお問合せ下さい。

山本靖子07463-2-2988  梅本まさよ0747-52-0719

第20回 大 高 遠 足 実 施 要 項  (4/25学校より提供して戴きました)

1.目 的
  歩くことを通して、吉野の大自然に親しみ、自己の体力の限界に挑戦する。
  このことから、苦しみに打ち勝つ強い体力と精神力の高揚を図り、新しい自己
  を発見する機会とする。
  また、クラスの仲間との親睦を深め、助け合うことによって、協力の精神を
  養うとともに、行程中の清掃などによってボランティア活動の体験及びのその
  精神を学ぶ機会とする。

2.期 日
  平成15年5月9日(金)但し、雨天順延の場合は5月13日(火)
  (順延、中止等の場合は前日に判断する)

3.参加対象
  1、2年生全員参加を原則とする。但し、学校や医師の判断によって参加を
  止められたものは、この限りではない。
  なお、参加者の内、自分の健康状態に不安のあるものは、事前に各自で医師
  の診断を受けておくこと。
  当日、体調の都合で参加できない場合は、後日(12月下旬予定)、遠足を行う。

4.実施方法
 (1) 参加形態  
   ・生徒はクラス別、男女別で3〜4名のグループで参加る。
   ・グループは、各クラスで決定する。・ 全行程、グループ行動とする。
 (2)コース:(全行程32km)
    近鉄吉野駅→勝手神社→才谷→鳥住→地蔵峠(地蔵トンネルは通らない)→
    寺戸→蛇ケ谷→広橋→岩森→善城→下市町内→下渕岡崎通り→学校
 (3)集合・出発・帰校等
    集合場所 近鉄吉野駅
    点呼時間 8時10分
    出発時間 8時30分
    帰校時間 17時(予定)
    *近鉄吉野線時刻表 橿原神宮(7:15)吉野口(7:30) 下市口(4:46) 上市(7:56) 吉野(8:00)
 (4)服装・携行品
    上下正課体育の服装、昼食、水筒、非常食、靴(履き慣れたもの)、靴下、タオル、帽子、
    ナップサック、救急薬品、雨具、ゴミを入れる袋 など
 (5)チェックポイント 集合場所(出発確認:名簿に出発時刻記入)
    地蔵峠(グループカードにチェック)
    広橋峠(グループカードにチェック、先頭は13時まで待機)
    学校<ゴール>(グループカードにチェック:名簿にゴール時刻記入)
 (6)道路標示  捨て看板100本を行程に設置
 (7)救急体制  緊急の場合は、最寄り家庭の電話を借用し、学校へ連絡する。
 (8)昼食    「道の駅309」で必ずとる。
 (9)湯茶の準備(育友会) 寺戸(黒滝村教育委員会前)
    丹生支所(丹生川上神社付近) 下市町立下市南小学校前

5.その他
 (1)当日病気などで参加できなくなった場合は、学校へ連絡し指示を受ける。
    *連絡時間は 7時30分〜8時 (時間厳守 0747−52−4171)
 (2)不参加の生徒は、正課体育の服装を持って登校し、(8時30分)係の先生の
    指示に従う。
 (3)短距離コース(4km)の生徒は、すべて8時30分に学校に集合し、係の
    先生とともに歩く。
 (4)自分の出したゴミと歩いて気がついたゴミは、責任をもって持ち帰る。     以 上

新任校長先生,事務長さんの紹介

私達の母校に第18代校長先生及び事務長さんが新しく赴任されましたのでご紹介します。

【坎田俊作校長】
  生年:昭和23年生  血液型:0  趣味:ジョギング
  高校時代のクラブ活動:山岳部  在住地:法隆寺
  職歴:県立高教諭、教育研究所、奈良国立博物館、斑鳩高校教頭、橿原図書館
  就任挨拶での一言:『能力差は小さいが、努力差は大きい』
  初印象&感想:生徒は良く挨拶をして、人懐こく純朴である。
         特に女子バレー部は他校に比べ身長が低いが、厳しい練習にも
         耐えレベルも高く礼儀正しい。
         また、開かれた学校で同窓会,育友会,体育支援会等があり素晴
         らしい地域である。
   
【大西史郎事務長】
  生年:昭和19年生  血液型:A  趣味:山歩き、山菜とり
  高校時代のクラブ活動:剣道、書道  在住地:田原本
  前勤務先:高田東高校  出身高校:大淀高等学校(第15回卆)
  初印象&感想:生徒が気持いい挨拶をしてくれるのが良い。
         また、身体検査時においても「お願いします」
         「有り難う御座います」と担当者に声を掛けて礼儀正しい。

校長先生は多種の豊富な職場経験があり、更なる母校の発展にご尽力下さると感じます。また、事務長さんは私達が愛する母校の卒業生と伺い大変嬉しく思いました。着任されて未だ2周間余りですが、学校環境,先生方,生徒達,そして地域の方々とも早く溶け込んで戴き、素晴らしい大淀高等学校に育てあげて下さい。
                        2003.04.18 (記事執筆) 山本靖子,梅本まさよ

平成15年度入学式の挙行

4月10日午前10時より母校の体育館において入学式が挙行されました。今年度は160名の新入生が希望を胸に膨らませながら校門を潜りました。
4月より着任された坎田俊作新校長を始め職員,在校生の皆さんが温かく迎えて、厳かなうちにも華やいだ雰囲気で執り行なわれたようです。
なお、同窓会からは水本会長がご出席されました。新入生諸君におかれましてはこの日の感激を忘れることなく、3年間を学業にそしてクラブ活動等に思う存分励まれることを心より切望致します。

                         2003.04.11 記事執筆 (副会長)戌 亥 楢 昭

Welcome Miss Lucina Selene BROERS

平成15年度の大淀高校の年間留学生が3月15日に来日されました。
自然環境に恵まれた母校で、そして多くの文化遺産が存在する関西での良い思い出を沢山つくって戴きたいものです。
ホストファミリーは五條市在住の櫻井清司様がお引受下さっています。同窓会の皆様、ボランティアではありますが、母校の国際交流活動にご協力ください。

連絡は info@oyodo-h.ed.jp または大淀高校留学生担当まで。なお、本人のプロフィール等は下記の通りです。

名  前 Lucina Selene BROERS(ルシネ・セレネ・ブロアーズ)愛称「セレネ」
     (女性 1986年10月11日生 16歳)<写真下欄>“yellow jacket”の方がご本人です。

出  身 オランダ王国・エイントホーフェン 人口20万1843人/2000年
     世界的電機メーカー、フィリップス社の操業と共に1900年から20年間で人口が10倍増した
     オランダ最大の工業地帯。

出 身 校 Augustinianum 中等教育大学進学コース

外 国 語 ドイツ語、フランス語、英語、ラテン語、ギリシャ語、オランダ語

得意科目 数学、物理学、ギリシャ語

趣味特技 ケルトハープ演奏、読書、物語の創作、絵を描く、日本のアニメ文化、
     コンピュータ(ウエブサイトの構築)http://home.wanadoo.nl/quidditch/

将来の夢 作家、コンピュータ関連の職業

家  族 4人姉妹の長女

ホストシスターは櫻井香里様(平成13年度卒業)
(現在桃山学院大学一回生でチアリーディングチームでもご活躍中です。)

留学斡旋団体:YFU(ワイ・エフ・ユー日本国際交流財団)

Vertrek出発ロビー 京都駅での歓迎

平成14年度 卒 業 式

平成15年3月1日早朝より春浅き雨の中第55回卒業証書授与式が本校にて行われました。
吹奏楽団の“威風堂々”が流れ、大勢の在校生に迎えられて、緊張した面持ちでの入場でしたが、希望に満ちた顔146名の三年間に及ぶ、思い出一杯に相応しい式典となりました。
なかでも「送辞」「答辞」は、感動の漲る場面が見られ出席者全員が感涙させられました。
祝辞及び送辞/答辞の中から印象に残った言葉は…、

中林学校長 :一つ一つの行事に対する感動を素直に味わえたこと。自分に厳しく、相手に優しく。

森脇育友会長:校訓の「敬愛克己」の意味を良く味わって欲しい。

送 辞(在校生代表 山本 勇君) :夢は叶えるものではなく、叶うものである。

答 辞(卒業生代表 辻 壮太郎君):思い出を絆に変え母校の発展と皆様の健康を祈り、最後の言葉とならないように……、
                  「大淀高校ありがとう!、そしてさようなら!」。

そんな中、式歌「仰げば尊し」は声にならずメロディーのみ流れるという涙のシーンでした。そして悲喜こもごものなか“未来予想図・”の曲を背に卆業生は退場して行きました。送辞や答辞のBGMは選曲をはじめタイミング等素晴らしい演出があり感動の式典でした。
なお、同窓会からは水本会長,辰巳副会長,戌亥副会長の3名が出席いたしました。

2003.03.02 記事:辰巳陽子


  写真は母校より提供
 

辻 壮太郎さんの答辞全文

希望と不安を胸に、満開に咲き誇る桜の下、初めてこの大淀高校の急な坂道を駆け登ったあの時から、はや三年もの月日が流れてしまいました。あの時の桜があの時と同じように、私達やこれから入学してくる新入生の未来を祝福するために、両手一杯の花を咲かせようと、今か今かとその時を待ちかねている今日のよき日、私達卒業生のために、このように盛大な卒業証書授与の式典を挙行くださいましたこと、誠に有り難うございます。只今校長先生をはじめ来賓の皆様方よりご祝福のお言葉を賜り、また在校生の皆さんからの温かい激励の言葉に、私達卒業生一同、喜びと感謝の気持ちで一杯になっております。一筋の光が走り抜けたように過ぎていった、この大淀高校での三年間が思い出となり、この
地にこうして皆で揃うのも今日が最後になるかと思うだけで、胸が強く締めつけられます。

初めての仲間と共に語り合い、励まし合いながら、三十二キロもの長い道のりを完歩した大高遠足。仲間達と一歩ずつ山道を進むにつれ仲も深まっていきました。最後の坂道を登り切ったあの時、私達の心の中に大高魂が刻まれたように思います。また、クラスと学年そして学校全体が一つになって盛り上がった文化祭。その中でも特に三年生の私達が自分達で作り上げた、手作りの文化祭が印象に残っています。フィナーレで一つになった時には、今までにない熱いものがこみ上げてきました。晴天の下、各クラスのオリジナルT
シャツを作り、掛け声を合わせて行進した高校生活最後の体育大会。クラスの優勝を信じ、
最後のリレーまで声を枯らして声援を送り続けました。放課後、友達からの思いを一言ずつ寄せ書きしてもらったあのTシャツは一生の宝物となりました。そして、一番の思い出は多くの貴重な体験が出来た北海道での修学旅行です。あの時見た函館の夜景と皆の笑顔が今でもはっきりと目に焼き付いています。ちょうどアメリカでの悲惨な同時多発テロが起こったのもこの頃でした。こうして三年間を振り返ってみると、その一つ一つの思い出が私達にしかない掛けがえのない絆になりました。今思うとその時は苦しかったことでさえ懐かしく思え、自分達にとって大切で忘れることの出来ないものとなっています。

入学した頃はさまざまな厳しいご指導に、先生方を嫌に思ったこともありました。しかし、高校生活を通して、例えば進路を決める時、一人一人と真剣に向き合い、面接練習も
熱心に行ってくださった時には本当に感動をしました。今日、この場にいる卒業生全員が、
先生方とのお別れが近づいてきている今、感謝の気持ちと何とも言えない張り裂けそうな切ない気持ちで溢れています。どんな時でも私達を温かく導いてくださった校長先生、またいつも優しくお世話くださった事務の方々、購買の先生、本当にありがとうございました。そして、在校生の皆さん、残りの少ない高校生活を悔いのない自分達にしかない素晴らしいものに、素晴らしい大淀高校に全員でしていってください。

また、十八年間、私達のわがままを聞き、いつも温かな眼差しで見守り続けてくれた両親に、私は母と天国の父に、卒業証書を手にした今日胸を張って伝えたいと思います。今日という日が来るまで十八年間、私達をいつも優しく支え続けてくださって本当にありがとうございました。これからもまだたくさん迷惑を掛けると思います。けれどもこの式が終わり、一回り大きくなった私達をこれからも見ていてください。また、苦しい時も楽しい時も、隣を見ればいつも笑顔で支えてくれていた友達に何よりも感謝をしたいです。同じ時代、同じ時、同じ学校に皆が集まってこうして同じ卒業証書を手にしたこのすごい偶然は、大変な奇跡の出会いだったと思います。そして、この奇跡が大淀高校で手に入れた一番の大切なものの一つです。

今日、この式が終わり、校門を一歩踏み出せば、三年間通ったあの坂道は、私達一人一人の違った人生へと繋がっています。その長く険しい道中でも、大淀高校で三年間学び経験したことをいつまでも忘れず日々努力をします。そして、ふと私達のふるさとであるこの大淀高校が懐かしくなった時は、またあの坂道を駆け上がって帰ってきます。名残は尽きませんが、最後に皆様のご健康とご多幸、そして大淀高校の限りなき発展を心からお祈りして答辞と致します。

これが最後の言葉にならないと信じて、大淀高校ありがとう、そしてさようなら。

平成十五年三月一日 奈良県立大淀高等学校 第五十五回卒業生代表 辻 壮太郎

大淀高校同窓会に関するお問い合わせ先:fwkt4565@mb.infoweb.ne.jp

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